造船・設計のヒントを収集するブログ

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003_部材寸法は何から決める?

 

001_構造図面はどこから描くか?で、

平面から構造配置を展開していくことを書きました。

 

「ざっと部材のスカントリング計算する」

と、計算の過程を省略したので、補足を書きます。

 

部材は、板、小骨、大骨の順で計算

関連の教材にも同じような事が書いてありますね。

基本的には荷重を受け持つ順番で、部材のサイズを決めていきます。

(早い方は、計算前から大骨サイズをある程度決め打ちしますが。)

 

私は船ではありませんが、

ある鋼構造を逆順で決めようとして、数時間さまよった経験があります。

 

感覚が身につくまでは、素直に計算を積み重ねた方が懸命です。

 

計算式の奥深さ

一般的に、船の構造は船級規則で部材サイズが決まります。

 

板は板厚、小骨は断面係数、

大骨はウェブの板厚、フェイス幅、断面係数、断面2次モーメント等

が要求されます。

 

全ての計算が、単に規則を適用させるだけであれば、

何も難しい事はないのですが、実際はそうもいきません。

 

部材のサイズを決めるそれぞれの計算式の背景には、

前提としている何らかの条件があるからです。

 

例えば、小骨の断面係数を求める算式は、

「連続梁(及び単純支持)+分布荷重」を想定した算式、だったりします。

 

詳しくは、日本海事協会や関西造船協会の会誌等から学べますので、

CiNii(http://ci.nii.ac.jp/

知らなかった方は、検索!検索ゥ!

 

この計算式を使用するのは妥当かどうか?

そんな線引きが出来るだけでも、仕事の成果は変わると私は実感しています。

 

近年はH-CSR等、より複雑で高度な計算式も出てきていますから、

より時間を掛けて、理論背景の理解に努めなくてはなりませんね。

 

まとめ

・部材は、板、小骨、大骨の順で決める

・規則算式の理論背景を学習する事で、設計の幅が広がる

 

 

投稿日:2017-09-02 更新日:

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