Ray Tracing(レイトレーシング)

【概要】

 :リアルなライティング、反射、屈折、影の表現を可能にするレンダリング技術のこと。光の挙動のシミュレーション。

【詳細1】

 ・光線の追跡(Ray Tracing)
  :光源からの光線を追跡して、光線がオブジェクトに当たる場所を計算する。
  :光の反射、屈折、影、グローバルイルミネーションなどの効果がリアルに表現される。

 ・反射(Reflection)
  :光がオブジェクトの表面に当たって反射する現象。
  :レイトレーシングによって、リアルタイムで正確な反射を計算し、鏡やガラスなどの表面に適用する。

 ・屈折(Refraction)
  :光が異なる媒介物(例:空気からガラス)を通過する際に屈折する現象。
  :レイトレーシングによって、屈折率に基づいて光の曲がり方をシミュレートする。

 ・影(Shadow)
  :光がオブジェクトによって遮られることで生じる。
  :レイトレーシングによって、影の輪郭を正確に計算し、ソフトシャドウやハードシャドウをリアルに描画する。

 ・グローバルイルミネーション
 (Global Illumination)
  :レベル内の光が複数回反射して拡散する現象。
  :間接光や環境光の影響がリアルに表現される。

【詳細2】

 ・レイトレーシングの有効化
  :「Edit」>「Project Settings」>「Engine」>「Rendering」セクションで、「Ray Tracing」を有効にする。

  :「Support Compute Skincache」を有効にする。

  :「Platforms」>「Windows」セクションで、デフォルトのRHIを「DirectX 12」に設定する。

 ・反射の設定
  :「Post Process Volume」をレベルに追加し、反射の設定を有効にする。
  :「Ray Tracing Reflections」セクションで、反射の品質や最大バウンス数を設定する。

 ・影の設定
  :「Post Process Volume」>「Ray Tracing Shadows」セクションで設定する。

 ・グローバルイルミネーション
  の設定
  :「Post Process Volume」>「Ray Tracing Global Illumination」セクションを有効にする。